第8話「きっと素敵な魔法少女に」
ーそうですよ!全くもういやらしい!(くるみ)
これまでの良いところがすべて見られるような回でした。バイオレンスと水着の応酬。ウォーナース☆くるみさんの活躍も目に焼き付け…ました。
というわけで、魔法少女特殊戦あすか 第8話「きっと素敵な魔法少女に」の感想と考察になります。8話までのネタバレを含むので、未視聴の方はご注意を!
(注意:管理人は原作未読です。ご了承を)
特殊戦あすか 8話のあらすじ・ネタバレ
与那嶺ちさとは父親から虐待を受けていました。父を殺し、彼女を救ったのはギース。ギースはちさとに「魔法少女にならないか」と尋ね、彼女に義足を与えました。
あすかたちは臨海学校で沖縄に来ています。一方で、くるみはナーズィニーを拷問していました。彼女はあすかに汚れ仕事をさせないため、自ら役割を全うしていました。


ステイブルブリッジを使い、会議が行われるのも沖縄。M班も警備にあたる他、各国の有力者に加え、ミア・タマラも警備に訪れます。
ギースは死にかけていたところを旅団長に救われていました。ちさとは空手の経験もあり、みるみるうちに力を付け、自分を救ってくれたギースに忠誠を誓います。


ちさとの過去は、飲酒運転の車に母親が潰され、自分も足を潰されたというものでした。少年院入りだった犯人をギースは攫い、ちさとに生身で殺すよう命じます。
ちさとは命令の通り、4人の命を奪います。ギースも同じような経験があり「最初の1人の命を奪うこと」をさせようとした上での命令でした。
あすかやくるみも飯塚に徴集され、沖縄に続々と様々な人物が集まってきます。


以上です。
8話の感想と考察
展開面での考察要素が少ないいわゆる「溜め回」でした。演出や各キャラの対比などの考察を中心にお届けします。
集まる魔法少女とミアの鋭い目
ステイブルブリッジを介した、大規模な会議の前に、多くの人物が沖縄に集まってきました。
これにより、あすか・くるみだけではなく、アメリカのミアとロシアのタマラも沖縄に集結。未登場のペイペイを除き、4人のマジカルファイブが次回以降、沖縄で顔を合わせる展開が見られそうです。
一方で、バベル旅団はちさとを仲間に引き入れ、那覇を襲撃しようとしています。
未だに詳細な彼らの目的は見えてきませんが、これまでに考察したようにバベル旅団を中心とした新たな世界の構築のための第一歩…ぐらいのイメージでしょうか。
核シェルターの向こう側…というフレーズを飯塚が発していたように、攻撃されるとかなりやばそうです。
次回予告でも「火の海」と言っていたので、次回は今回とは異なりひたすら戦闘シーンが連発しそうな予感です。
ぜひ注目したいのは、タマラに出会った際のミアのこの目つきです。
非常に鋭いこの目つきは、6話の血塗れの文章がきっかけになっています。
ミアはマジカルファイブの中にバベル旅団に関係する「裏切り者」がいるのではないか?という疑念を抱いています。
この疑念がうまく形に現れたのが、先ほどのミアがタマラを見る際の目つきです。
心の声(裏切り者はタマラなのか…?みたいな)ではなく、キャラの表情でこれらを映しているあたり、やっぱり「うまい」アニメだなぁと感じます。
肝心な場面で、統率が取れなくなり、ミアが暴走する展開もありそうですが果たして。
「人」を殺したちさと、殺さなかったくるみ
ちさととくるみがうまく対比されていました。
ちさとは、自分の目の前で母親を失い、自分の足も潰されました。結果として犯人の命を自らの手で奪う結末を迎えています。
一方で、くるみは過去にいじめに遭っていた際に
くるみ(今…私は魔法少女に変身できるんだ。クラスの皆を皆殺しにすることだって…)
という感情を持っています。
だから、一歩間違えばくるみも「人」を殺すことになっていたわけで。しかし、彼女にはあすかがいました。
このアニメでは、周囲や環境に影響される「どうしようもない悲劇」が描かれることが多いですが、逆に周囲や環境に救われる描写もあるのが良いところです。
復讐として「殺す」ことを選ばされたちさと。くだらないこととして「無視する」ことを選んだくるみ。2人の行動は、ギースとあすかという彼女らの周りにいる人物によってくっきりと分かれています。
ここまで見ると、くるみがあすかにお熱なのもうなずけます。あすかはいじめから自分を救ってくれただけでなく、人としての道も示してくれた存在だったんですね。
…それでもやべーやつだけど!
施された様々な演出と避けられない「バッドエンド」
これまでに何度か書いてきたこのアニメの長所。「日常パートときついパートの切り替え」や「日常の裏で起こっていることを上手に描いている」というものでした。
8話はまさに、これらの繰り返しのような構成がなされていましたね。
虐待→水着→拷問→着衣水泳→悲しい過去→食事→復讐…ってもう何のアニメを見ているのか分からなくなるレベルですww
で、挟まってくるあすかの回想です。スライムに飲まれてたの…あれは何なんだ。
そんなわけで、ギースやちさとの苦しすぎる過去がしっかりと描かれていたわけですが、この描写はアニメが進むにつれ重たい物になっていきます。
あくまでもこの作品の主人公はあすかたちマジカルファイブのメンバーです。おそらく、ちさともギースも負けてしまうでしょう。それも恐らく悲惨な形で。
彼女らにとって「バッドエンド」は避けられないもののはずなのですね。
それでも、ちさと・ギースに感情移入できるには十分すぎる過去でした。
2人ともそんなに簡単に負けるような戦闘力ではないと思うので、いい意味でマジカルファイブとの激闘が見られることを期待しています。
ウォーナース☆くるみさん(とその取り巻き)の行動まとめ(8話分)
やべーやつ、ここに見参!今回もやっていきましょう、くるみさんの行動まとめ!
①番外編:ナーズィニーの早口まくし立て
笑ってはいけないシーンだとは思うんだけど笑ってしまったww
「とてもかわいい!超かわいいです!マジかわいいナースエンジェル!ウォーナース様マジ天使!」…破壊力がありました。
この謎の勢いが大好き。いや、くるみもあすかに同じようなことを思ってるだろうから、いいか。
②「マジカル☆スパンキング!」
笑っては(ry
「マジカル☆自白剤」以来の衝撃。何でもかんでもマジカル付ければいいってわけでもないでしょうに。
③風呂場の暴走&寝室の暴走
ぜひお風呂場での表情をキャプチャーしたかったけど、規約違反とか言われたら怖いので…。分かりやすい興奮状態のくるみさんでした。
そして、あすかと同じベッドで幸せそうに眠るくるみさん。とても幸せそうで何より。
どっちのベッドにも枕を2つ置くように指示したのはくるみに違いない。どちらであすかが寝ても同じ場所で寝られるように、ね。
④「人形になりたい…」
…なれる、きっとくるみならなれるさ、あの人形「かおり」さんに!
心肺蘇生法の実践演習の際に飛び出したトンデモ発言。いや、心で思っていただけでしたが。そりゃあそうだよね、あすかにキス(人工呼吸)されて、胸を強く押される(人口マッサージ)んだからそれは至福の時間でしょう。
アニメ「魔法少女特殊戦あすか」8話感想まとめと9話に向けて

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というわけで、魔法少女特殊戦あすか 8話の感想・考察記事でした。
書いてきた通り、演出面で光る部分も多くスト―リーだけではなく様々な面から楽しめるアニメですね。さあ、次回はどうなるのか。
次回第9話は「地獄の蓋」です。それでは、この辺で。
【追記:9話の感想・考察はこちらから!】